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2006.05.23

道なき 横尾山~飯盛山(本州縦断#36)

本州縦断の予定ルートを描いたとき、正直悩んでしまった奥秩父と八ヶ岳を結ぶこの区間。
横尾山は奥秩父のガイドブックの片隅に、飯盛山は八ヶ岳のガイドブックの家族向けハイキングコースにそれぞれ展望の山として紹介されていますが、この間の尾根の記述はほとんどなし。ネットで調べても猛烈なヤブルートとしか記述がなく、自分の実力で突破できる自信は全くなく、さらに麓の黒森までどうやって入ったらいいか皆目つかず、途方に暮れていました。
そういうことで、計画してから長い間このルートを封印していましたが、ようやくこのルートを歩く自信がつき、本州縦断もいよいよ最終段階というこの時期に歩くことになりました。奥秩父と八ヶ岳がつながったと喜びより、このルートをトレースできた充実感でいっぱいです。

山行日:平成18年5月4日(休)
天  気:前日に引き続き快晴
山  域:奥秩父・八ヶ岳
コ ー ス:
黒森上バス停(8:50)…信州峠(9:40 9:50)…横尾山(11:00 11:30)…槍(13:00 13:30)…飯盛山(15:45 16:20)…清里駅(17:30)
注 意:
横尾山~飯盛山はバリエーションルート。
黒森集落からのバスあり、バス停黒森上(終点)は、集落の中にあります。500円で塩川バス停から。
増富温泉~韮崎駅の路線バスに接続して非常に便がいいです。
山渓の『2006山の便利帳』には土・日運休となっていますが、土日も運行しています。

03_3 

 

 

 

甲府駅前で前泊したので、横浜からだと、乗ることの出来ない韮崎駅発増富温泉行きの始発バスに乗り込む。瑞牆山か金峰山に登るのであろう数人の登山者とともに出発したが、もちろん塩川で降りたのは私一人であった。そこから昨日も乗った黒森行きのバスで終点、黒森上で下車。昨日と同じように瑞牆山が見え、今日の快晴を約束してくれているかのようであった。
黒森を出発し、信州峠へ林道を歩く。右手には昨日登ってきた瑞牆山とその向こうに雪を被った金峰山が意外に良く見える。約1時間歩いて駐車スペースのある信州峠に到着。桜満開の黒森とは一変、周囲の木々はまだまだ冬木立と言う感じあった。

信州峠から良く踏まれた登山道を登る。一登りすると美しいカヤトの原に出る。目の前には八ヶ岳、左手には鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳、後ろには瑞牆山・金峰山と大展望。弁当を広げ、のんびりとするには最高の所である。今度この山だけ歩くときには、絶対ここで昼寝を決め込もうと思った。

02_5 ここからは山頂まではすぐ着くと思っていたが、思ったより長く、いらいらする頃、横尾山山頂到着。正面に八ヶ岳が見事な姿で見えるが、展望はさっきのカヤトの原の方が良いと感じた。ここで飯盛山へ向かう稜線を確認。ルート上積雪なし、尾根が直角に曲がるところが2回、奥に見える飯盛山の近くの牧場の付近は牧草地の中、歩けて気持ちよさそう(一つだけ間違いがあります)などと、ルートを地形図と合わせながら確認。いよいよ踏み入れる憧れの尾根に心ときめかせる。

時計が11時30分になったのを確認してスタート。いきなりあらぬ方向に進む私を見て、頂上にいた人達は驚いたよう。清里に向かいますというと「頑張って」という声をかけてくれた。
ここからは、道なき道。頼りになるのは、薄い踏み跡と、誰が付けたか知らないテープ、県境標石と境界見出標と、己のカン(これは一番当てにならない)のみ。
01_6 踏み跡を一くだりしたところにある大平牧場分岐の指導標から、いよいよ笹藪のお待ちかね。といっても、前回の箱根白銀山のような強烈なヤブでなく、膝くらいまでのヤブで何となく薄く踏み跡も見えている。前回の大波乱の山行が結果的にかなり訓練になっているようだ。

 笹ヤブで踏み跡がない急登をテープを頼りにやや左寄りに登り切ると豆腐岩に到着、左側に回り込むとしっかりとした尾根に踏み跡が出てくる。
次のピークの木賊の頭は登らずに左側に踏み跡があるので、そこに突っ込むのが正解ということを以前ネットで見たことを思い出し、木賊の頭への登りが始まってから気を付けていると、木にテープが着いていたので、ここから強引に入る。5分もしないうちに木賊の頭から下りてきた尾根に乗った。この尾根には、なぜかしっかりとした道が付いていたが、しばらくすると、右側(野辺山側)に下りていった。

05_4 ここからヤブの中を槍への登りが始まる。最初は、穏やかだった尾根は、急に傾斜がきつくなり厳しい登りとなる。しかし、上り詰めた槍の頂上は、ちょうどコースの中間点の展望地。左やや前方に、さっきまでいた横尾山が案外遠くに感じる。その向こうには岩の固まりが置かれているかのような瑞牆山がとても印象的。薄くではあるが、富士山もまだまだ見えていて、思わずのんびりしてしまった。

ここから先は三ツ沢の頭を越えれば、飯盛山まで快適な牧場歩きだな。と、思っていたので、勝負は三ツ沢の頭のヤブと覚悟を決めて下る。この下りから踏み跡がなくなる。ところどころにあるテープを頼りに歩くが、非常に分かりにくい。下りきった三ツ沢の大ダルからは登り、この登りも非常に分かりにくい、結局歩きやすい所を拾って急登を上り詰めると、いきなりカヤトの原に出る。南面が良く開け、甲斐駒が白く光って見えた。ここでのんびりしたかったが、これから向かう牧場の方が快適だろうと思って通過。

03_4この快適な原の終点で踏み跡はいきなり右に折れ、林の中に入る。またヤブの中に突入かと思っていたら、突然、林を抜ける。抜けたところは、「!」。目の前には牧草地が飯盛山まで続くなだらかなスロープ。その向こうに三角形の赤岳を中心に厳しいが伸び伸びと両翼をのばした八ヶ岳。「爽快」。「格好いい」。八ヶ岳はこういうものだと独りうなづく。

ここからは難関はない、牧場の柵に沿って牧草地沿いの快適な小道。と思っていたら、そんな甘いことは許さないのがこのルート。柵は、牧場と林の間に立っており、ルートは林の方に。つまり、ここでも道なき道を進むのであった。柵から外れないように踏み跡を拾いながら下り、次のピークに登り返すと飯盛山はもう目の前。ここからは、しっかりとした踏み跡をたどり、山肌工事中の飯盛山へ一登りで山頂に到着。

04_16 今まで歩いてきたルートを振り返ると感無量。横尾山から延々とつながる憧れの尾根。憧れが現実となった瞬間。「あぁ、ここまでとうとう来たんだな。」と、静かな感動に包まれた。

 ここからは飯盛山ハイキングコースをあっという間に下って、平沢から清里駅へ。そして清里駅で八ヶ岳区域と接続。湯河原の海岸から結ばれた赤い線も中部山岳を越え、松本駅まで接続。本州縦断も終わりが見えてきたようです。

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