« 針ノ木雪渓から針ノ木岳 | トップページ | 9月は本州縦断ラスト強化月間 »

2006.08.31

針ノ木小屋から船窪小屋

縦走2日目

針ノ木小屋の朝は、静かだった。小屋の前から針ノ木雪渓の向こうの爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などの北アルプス北部の山々が、じわりじわり朝色に染まっていく様子を眺めていると、時間までもが止まったかのような錯覚を感じさせた。

Dsc_00540001

 

 

 

 

 

 

今日は、船窪小屋までコースタイム約5時間。ゆっくり歩くにはもってこいのコースタイムだ。ガラガラの食堂でゆっくりと朝食を摂る。蓮華岳の山頂でご来光を見た人が帰ってきたころ、ようやく出発。相変わらずスロースタータのK2である。

小屋から一気に登れば、台地状の緩やかな登りとなる。ここで、目を釘付けにしたのは、一面のコマクサ。普通は8月のこの時期には、これ程までに咲いていない花。今年の気候のせいかコマクサ街道と言った感じ。思いがけない出会いに驚く。Dsc_00640001

 

 

 

 

 

 

コマクサに挨拶しながら登ったので、思ったより時間がかかり蓮華岳山頂到着。以前、唐松岳から縦走してきて時間切れとなり折り返したピーク、そして、「展望の意外な穴場」と感じた素晴らしい山頂。今回も素晴らしい展望が待っていた。

Dsc_00690001_1    

 

 

 

 

 

   これから向かう山並みを俯瞰 

結局、展望の誘惑に負け、1時間近くも、ゆっくりと居着いてしまった。しかし、その間に山頂に登ってきた大きなザックを背負った福岡大学のワンダーフォーゲル部部員、大沢小屋から一気に上がってきた単独の人、テントを持った富山の人など、同じ道を歩く山慣れた皆さんに出会えたことが、この先の苦しい縦走路を楽しい縦走路に変えさせたことは、この時は全く想像もしなかった。

いつまでも展望を楽しみたかったが、意を決して、ようやくスタート。
蓮華の大下り。急降下。最低鞍部まで500mの下り、振り返るたびにどんどん高くなる蓮華岳。これは登りにするとなかなかきつそうだなと思いながら、足任せにどんどん下る。道は段々と岩っぽくなり、最低鞍部の降り立つ寸前に長い鎖場があった。この縦走路にいくらでも鎖場ある最初の鎖場を慎重に下る。

Dsc_00720001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この頃から、信濃大町の方に沸いていたガスが上がり始め、稜線はガスに覆われるようになった。

ここから、意外と登りやすい稜線を淡々と登る。ガスのせいで周りが見えなかったせいもあるが、急登を覚悟していたはずの北葛岳にあっけなく到着。ここからは、蓮華の大下りが良く見えそうな感じがしたが、展望は全てガスの中となってしまった。

北葛岳からは、意外にもシャクナゲ林の中を進む。狂い咲きか、シャクナゲが1輪だけ綺麗に咲いていた。道が下りになるとミヤマシシウドやトウヤクリンドウが咲くダケカンバの林の中となった。急なジグザグな下りだが、雰囲気が良く、疲れを感じさせなかった。下りきると七倉乗越。左側がガレて、下が見えたらすごいだろうと感じたが、運がいいのか悪いのかガスで全く見えなかった。

ここからは船窪岳への最後の登りとなる。左側は落ちたら、かなり行きそうだなということがなんとなく分かる所を登った。ような気がするが、濃いガスのせいで周りが分からなかったこともあり、なぜか思い出せずにいる。下の写真で見ると結構なところを歩いたようで…。

Dsc_00860001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスの中から黄色い指導標とご夫婦がうっすら現れると、すぐ船窪岳だった。話を伺うと、麓の七倉から登ってこられたそうで、「こっちも厳しかったですよ」と話される。北アルプス中間部はやっぱり「山オタクの領域」、そう思った。

船窪岳で話し込んでいると、船窪小屋からビールが待っているぞと言わんばかりの「カーン」という鐘の音。船窪小屋まで一足投。そう感じたが、ガスで真っ白な山頂で、針ノ木岳が見えてくるのを期待しつつ、またも、ゆっくりしてしまったのである。

<コースタイム>
8/14 針ノ木小屋(6:30)…蓮華岳(7:00 8:00)…北葛岳(10:30)…船窪岳(12:00 12:30)…船窪小屋(12:40)

追加:
その後、小屋の前のベンチで蓮華岳から同じ行程の皆さん&船窪岳のご夫婦と、明日の縦走路を眺めながら楽しい「乾杯」タイムを過ごしました。ビール美味かった。

|

« 針ノ木雪渓から針ノ木岳 | トップページ | 9月は本州縦断ラスト強化月間 »

登山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 針ノ木小屋から船窪小屋:

« 針ノ木雪渓から針ノ木岳 | トップページ | 9月は本州縦断ラスト強化月間 »