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2006.09.16

船窪小屋から烏帽子小屋

縦走3日目

「槍ガ岳が素晴らしいですよ。カメラ持っている人は起きてください」小屋の人の朝の挨拶で目が覚める。半分寝ぼけた頭で、慌ててカメラを持ち小屋から出る。

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「こういうふうに高瀬側に雲が入って槍が見えるというのは珍しいですよ~」とのこと。本当に素晴らしいときに来たと自分の運の良さ(?)を感じた。

さて、今日は今回の縦走のメイン、船窪岳を越え烏帽子岳へ向かう。相変わらずスロースターターのK2。アップダウンがキツイこの稜線を目指して、みんなが「お世話になりました!!」と意気揚々と出ていくなか、のんびりと「ご飯おかわり!(笑)」。準備が整い出発するときには、烏帽子岳に向かう縦走組はとっくに出発。七倉に下山する人だけになっていた。

小屋から急降下して、テント場に到着。早速水場に往復。林の中で楽しく下っていくと、突然崩れた斜面に。その真ん中当たりに水場が…。斜めになった梯子を下り、慎重に慎重にゆっくりと水場に到着。「夜は危険」テント場の看板に書いてあったとおりであった。

そんな微妙な水場で肝を冷やしたが、まだ序の口。ここからは、左手に槍、右手に針ノ木岳が良く見え…なんて言ってられないほど、微妙なところに登山道がついていて、特に左側(高瀬側)は花崗岩の白い斜面が一気に麓まで落ちていそうな斜面。一歩踏み外せば命が…になりそうという雰囲気。さらに、思ったよりあるアップダウン。これが船窪第二ピークまで続く。要所要所に鎖や梯子が架かっているが意外にほっとできなかった。

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(難所ごとに写真を撮ろうと思ったのですが…撮れたのは2枚だけ) 

船窪第二ピーク到着。登山道のある主稜線がUの字型で曲がっているせいで、小屋のある尾根が意外に近くに見え、小屋の「カーン」という鐘の音まで聞こえる。2時間半歩いているのに一向に進んでいない感じがした。
ここで、昨日七倉岳山頂で会い、小屋の前のベンチで一緒にビール宴会をしたご夫婦に追いつく。「K2さん。このペースだと、烏帽子小屋に着くのが遅くなるので、小屋の人に伝えておいて。」と伝言を頼まれる。意外に時間がかかったと思ったのはK2だけでないようだった。

ここからは、核心部を抜けたためか心にゆとりが出来たようで、樹林の木々の間から、左に高瀬ダム、右に黒部湖を眺めたりしながら歩く。烏帽子小屋から来た人ともすれ違うようになり、静かなコースの中で、ほんの僅かな時間、にぎやかだった。

不動岳の長い登りをひたすら登る。ここで、小屋を先に出た人達に追いつく。お互い船窪岳のアップダウンでお互いかなり体力を消耗していたので、声を掛け合い、一緒に登ったり、先行したりして、なんとなく励まし合いながらと言う雰囲気になった。
不動岳山頂到着。

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昨日蓮華岳の山頂で出会った、福岡大学のワンダーフォーゲル部が大休止をしていた。疲れているようで、楽しんでいるような顔を見せていた。仲間と一緒にひたすら登った、自分の部活時代を思い出して、もう一度、昔のメンバーで登りたいなと思った。
この山頂からは、さっき越えた来た船窪岳のガレ場が猛烈に高瀬側に落っこちているの見ることが出来、よくぞあんな微妙なところを歩いてきたなと感じた。

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(ルートは↑のガレ縁の所にずっと続いています)

南沢岳へは、コマクサの砂礫の台地を進む。見とれていると急に右に折れ、シナノキンバイが咲き乱れるお花畑の中に急降下。南沢乗越からは左側がまたもやガレになっている所を急登。しばし、我慢、我慢の登りを続けると、指導標一つもない、南沢岳山頂。岩にペンキで「南沢」と書いてあるので、何とか分かる山頂であった。

ガスの出てきた稜線から山頂の最南端から急降下。ここにもコマクサが咲き乱れていた。季節外れのコマクサ、ずっとこの稜線で出会えて、本当に幸運だ。その先の四十八池のチングルマの花道は見事。いつか裏銀座ルートだけ歩くことがあれば、ここでのんびりと過ごしたいと思った。

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しばらくすると、烏帽子岳山頂分岐。ガスで真っ白だったので、山頂はパス。ここから小屋まではニセ烏帽子のピークを越えるだけ。しかし、今までのアップダウンでやられたせいか、意外にも足が伸びず苦しむ。同じ行程で、四十八池から一緒になった登山者2人も同じ感想であった。

樹林の中から小屋が見えると、「おおー!!」と言う歓声。船窪小屋を先に出て、先着していた登山者がお出迎え。「きつかった!!」と感想の交換。「同志」という雰囲気だった。

その後、いつのまにか小屋の前のベンチでこの稜線を歩き通した祝宴と、後から到着する人のお出迎え(来たらみんなで「拍手!!」)が始まっていた。あまりの盛り上がりぶりに、「いったい何の集団ですか??」と、他の登山者から訝しがられるくらいであった。

<コースタイム>
8/15 船窪小屋(6:00)…船窪第二ピーク(8:30 9:00)…不動岳(11:20 11:45)…南沢岳(13:00 13:20)…烏帽子小屋(14:30)

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コメント

コメントありがとう!!
厳しい山道で私もヘトヘトになりましたが、皆さんとお会いできて、本当に楽しい山行でした。
今年の山行は、山も素晴らしかったのですが、それにも増して、沢山の素晴らしい方々と出会えたことが、何よりも素晴らしい思い出となりました。

13泊のロング縦走お疲れさまでした。達成した気持ちはどんな感じでしょう。ぜひ機会があれば、うかがいたいです。
関東周辺の山に遠征の際は、ぜひご一報を。(^^)
これからも、お互いに山を楽しんでいきましょう。
(週末、ホームページ覗きに行きます。)

-ちょうど、烏帽子岳~のレポを書いているときに、「そういえば、ワンゲルのみんなは、槍に到達したかな?」と思い出して、また登場させてしまいました。そして、アップしたらコメント。なんというタイミング!驚いています。-

投稿: 横浜のK2 | 2006.09.20 22:17

こんにちは。
お久しぶりです。福岡大学ワンダーフォーゲル部のリーダーだった者です。
裏銀座ではきつい山道の中、少しの間だけ同じコースを歩かせていただき楽しい時間を過ごさせていただきました。
私たちは13泊の行程を終え、無事上高地に下りる事ができました。K2さんも無事に下山できたようで何よりです。
ブログ、読みました。自分らも船窪あたりは合宿の中でもかなりしんどいコースで、南沢、不動岳あたりではみんなヘトヘトになってましたよ^^;
本州縦断すごいですね!頑張ってください!成功を祈ってます。

今回の合宿の写真を少しだけですが、うちのホームページにアップロードしていますので、良かったらご覧くださいね^^
またどこかの山で会えるといいですね。それでは。

投稿: 青柳 | 2006.09.19 22:20

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